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フューチャーサーチ

フューチャーサーチとは特定の課題に関係するすべてのステークホルダーを招いて、過去、現在、および未来について様々な角度からダイアログを行い、参加者全員が合意できる共通の価値(コモングラウンド)を見いだし、将来のビジョンを描き、それを実現するためのアクションプランを作るプロセスです。

1987年にマーヴィン・ワイスボードにより提唱され、その後サンドラ・ジャノフなどによって改良が加えられ、1995年頃までに確立されました。

フューチャーサーチの最大の特徴は、「システム全体」へのこだわりにあります。ここでシステムとは、共通の目的に向かって、共に取り組んでいる、機関や、コミュニティ、組織、または人々のグループです。


フューチャーサーチのプロセス

(1)過去を振り返る

検討テーマにとって重要と思われる過去の出来事を参加者全員で年表に書き込みます。年表は過10~20年をカバーし、検討対象となる組織など(ローカル)、検討対象となる組織を取り巻く環境(グローバル)、および参加者(個人)の3枚の年表が用意されます。年表に記入し終わると、グループにわかれて、年表から何が読み取れるかを話し合います。

 

(2)現在について探求する

検討テーマに影響を与えていると考えられる外部要因を洗い出します。この作業は、全員で行い、マインドマップに整理されていきます。

次にステーク・ホルダーごとに集まり、検討テーマについて自分たちが行っていることについて「誇りに思うこと」と「申し訳なく思うこと」のリストを作ります。

 

(3)理想的な未来のシナリオを思い描く

各ステークホルダーからなる混成チームで理想的な未来のシナリオについて話し合い、それを寸劇やスケッチなどによって表現します。

 

(4)コモングラウンドを発見する

各グループが発表したり演じた「理想的な未来のシナリオ」に込められているビジョンについて共通のよりどころになると思われるものを抽出します。その際、合意できないものは深追いせずに、合意できるものだけに絞って話し合いを行います。

 

(5)アクションプランを作る

抽出したコモングラウンドに基づいて、理想的な未来の を 実現するために必要なプロジェクトを考えついた参加者が提案し、それに同調する参加者とアクション・チームを編成して、フューチャーサーチ終了後も活動を継続します。

フューチャーサーチ 4つの原理

◇ ホール・システムを一堂に集める

・全体像を把握するためには、多様な視点が必要

・参加者ができるだけ多くの新しい関係を築くことができるようにして実行されるアクションプランを作りやすくする

 

◇ 部分に働きかける前に、全体像を探求する

・オープンシステムの前提に立ち、 外部トレンドを検討してから対象とするローカルシステムに取り組む

 

◇ 将来とコモングラウンド(共通の価値)に焦点を当てる

・対立や違いがあることは認めるが、それに取り組むことはしない。

 

◇ 自律的に運営し、行動に責任を取る

・ディスカッション・リーダー(司会、進行役)、レコーダー(記録係)、レポーター(報告者、発表者)、タイムキーパー(時間管理係)を決めて自主的に運営する

 

※本頁は『ホールシステム・アプローチ』香取一昭、大川恒著(日本経済新聞出版社)を加筆修正して解説してあります。

 

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