なぜか引っかかっている記憶、うまく言えないがハッとした言葉、繰り返し思い出す過去、雷に打たれたような出来事。多かれ少なかれ、人はこうした経験を持っているはずです。
今回は、参加者のみなさんが持っているこうした経験を語り合い、聞き合うことを通じて、一つの経験を様々な観点から解釈し、自分に根差したヴィジョン(理想)を組み立てることに取り組みます。
個々人が持っているエピソードに注目するのは、それが自分の「姿勢」を形作るものだからです。日々の労働や言動は、自分が持っている根本的なスタンスの上にあるはずですが、私たちはそれについて改めて手に取り、考えてみることはほとんどありません。だからこそ、何か挫折したり、思うに任せない出来事に直面したりしたとき、「こんなことをしていて何の意味があるのか」「どうせこんな仕事何の意味もない」と口にしつつ、灰色の生活を送るといったことにも陥りかねないわけです。
しかし他方で、「経験に基づいて導かれたこれが私の理想だ」と断言して、自信満々に生きることもまた別の危うさを抱えています。独り善がりで、自他を顧みない姿勢だからです。だとすれば、ほどよい落としどころ、つまり「中庸」の勘所を知ることが大事になりそうです。
今回のセミナーでは、参加者が互いの経験を語り合い、聞き合い、それを内省し、解釈し合うことで、自分の理想の源泉とのほどよい付き合い方を模索していきます。その際に参照するのは、アメリカの哲学者ジョン・デューイと、日本の哲学者鶴見俊輔の理論です。
これは、単なる「ワーク」ではありません。実存に触れる話題であり、自分を根っこから振り返る機会になるはずです。
本セミナーはZOOMを用いたオンラインセミナーです。
参加に必要なZOOMのURLは、参加費の事前振り込み確認後、開催前日までにご登録のメールアドレス宛にご連絡いたします。
よろしくお願いします。
9時30分 チェックインからスタート
谷川嘉浩氏による解説(40分前後×2回)と質疑応答(20分x2回)
・プラグマティズムとはどのようなものか
・現実主義的であるための「理想」
・know-howではなくknow-why
・理想をどのように抱けばいいのか
・理想と目的
・理想と方向感覚、責任
ランチ
理想を紡ぎ出す対話の実習
・グループワークの進め方の解説とデモ
<発表・グループワーク>
1)グループでのストーリーテリング
2)ダイアログ:経験を内省し言語化する
3)発表&谷川講師からのフィードバック
チェックアウト で 17時30分 終了
個人参加費A (2021年4月18日開催 プラグマティズム入門セミナー参加者)
18,000円(消費税込)
個人参加費B(主催者招待の方) 28,000円(消費税込)
個人参加費C(一般参加者の方) 35,000円(消費税込)
法人参加 43,000円
(消費税込)
※キャンセルポリシー
キャンセル料を差し引いた残金をお支払いする場合、恐れ入りますが、振り込み手数料はご負担いただきます。
前日から当日 100%
前々日から2週間前 50%
15日前から30日前 20%
9名 (申し込み者多数の場合は若干名増やします)
最低催行人数2名
谷川嘉浩『信仰と想像力の哲学:
ジョン・デューイとアメリカ哲学の系譜』の第6章「消費者に自己超越は可能か」を通読してください。わからなかったとしても、わからないなりに目を通しておくだけで、レクチャーの理解度は全然違ってきます。
HRT 意味づくりイノベーションラボ
8月10日前後に、参加費の事前振り込みを頂きました方に、宿題をメールなどでお送りいたしますので、8月31日までにご返信ください。
谷川嘉浩(たにがわよしひろ)
1990年生まれ、京都市在住。博士(人間・環境学)。京都市立芸術大学美術学部特任講師。京都大学大学院人間・環境研究科博士後期課程を修了し、現職。主たる専門は、哲学(19-20世紀のアメリカ哲学・社会科学)。日本哲学、観光学、教育学、メディア研究などでも業績をあげている。
書籍に、谷川嘉浩『信仰と想像力の哲学:ジョン・デューイとアメリカ哲学の系譜』勁草書房、岡本健・田島悠来編『メディア・コンテンツ・スタディーズ:分析・考察・創造のための方法論』ナカニシヤ出版、戸田剛文編『今からはじめる哲学入門』京都大学出版会。
主なエッセイに、「哲学者の個人技に基づくビジネスとの協働:クリスチャン・マスビアウ『センスメイキング』を読む」『フィルカル』vol.
5, no. 3、「差別を気にせずにすむこと、マジョリティであること:牧野あおい『さよならミニスカート』を手がかりに」『フィルカル』vol.
5, no. 1、「自分の頭で考えないための哲学」まなびとき(ウェブメディア)、など。
主な論文に、「ジョン・デューイの自然主義とは何か、そしてそれがどのように社会科学に警鐘されたか:シカゴ、コロンビア、カリフォルニアの社会学と質的調査」『フィルカル』vol.
5, no. 3、「ゲームはどのような移動を与えてくれるのか:マノヴィッチとインゴルドによる移動の感性論」『Replaying
Japan』vol. 2、"Shunsuke
Tsurumi and John Dewey on Habits and Imagination: Bridging the
Pragmatist Ethics between Japan and America," Annals of the
University of Bucharest, Philosophy Series, vol. 67, no. 2、「コンテンツ・ツーリズムから《聖地巡礼的なもの》へ:コンテンツの二次的消費のための新しいカテゴリ」『フィルカル』vol.
3, no. 2など。
HRT 代表
大川 恒
HRT 代表 組織変革コンサルタント
http://www.infohrt.com/
意味づくりイノベーション・ラボ 代表
1961年、北海道生まれ。
早稲田大学第一文学部卒業。シカゴ大学経営大学院でMBA取得。
組織開発、イノベーション、協働、地域包括ケア、農商工連携などをテーマに、ワールド・カフェやOSTを用いたワークショップや、ワールド・カフェ、OSTなどのファシリテーター養成講座を開催している。
また、ダイアログ、ホールシステム・アプローチ、学習する組織の手法を生かした共創型コンサルティングも展開している。
共著に、
『OST実践ガイド』(英治出版2018年)
『ワールド・カフェをやろう』(日本経済新聞出版社新刊2017年)
『ワールド・カフェから始めるコミュニティづくり』(学芸出版 2017年11月)
『ホールシステム・アプローチ』(日本経済新聞出版社2011年)
『仕事が変わる、組織が変わる、学びが変わる』(日本経済新聞出版社新刊2021年)
『俊敏な組織を創る10のステップ』(ビジネス社2012年)
などがある。
1) 当日スタート時刻の9時20分から25分の間にZOOMに入室できるようにスケジュールの調整ができる。早退は、事前に連絡を頂ければ問題ございません。
2)
ファシリテーターの大川の研究・研鑽のため、セミナーを録画、録音をすることがございます。ご了承ください。録画、録音されたものは大川のみが使用いたします。
3)ワークショップ参加費に関する下記のキャンセルポリシーを守ることができる
※キャンセルポリシー
キャンセル料を差し引いた残金をお支払いする場合、恐れ入りますが、振り込み手数料はご負担いただきます。
前日から当日
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100%
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前々日から2週間前
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50%
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15日前から30日前
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20%
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4)講師、あるいは進行役が感染力の高いインフルエンザ等の感染症、重病に感染・発症が疑われるか、感染・発症していることが明らかな場合、地震や水害などの天災、不慮の事故などで講座に登壇できない場合、あるいは、ZOOMが通信障害を起こした場合は、講座を開催中止いたします。あらかじめご了承ください。参加費は開催翌月末までに返金いたします。振込手数料は弊社が負担いたします。受講者側で発生したその他の費用については、HRTは補償いたしません。
5)参加に当たり、講座およびワークショップの録画、録音をご遠慮いただいております。ご了承ください。
6)
参加者が少ない場合や質門が少ない場合は、両日とも、30分から1時間前後早く終了する場合もございます。また、質問やフィードバックで予想以上の時間がかかった場合、30分延長する場合(18時終了)がございます。ご了承ください。
7)セミナー当日は、PC(スマホでなく)を用意し、PCからZOOMに入り、参加してください。ブラウザーはGoogle Chromeを推奨いたします。
8)
ワークショップ当日、『信仰と想像力の哲学:ジョン・デューイとアメリカ哲学の系譜』(勁草書房 谷川嘉浩)をお持ちください。購入する必要はございません。他の方や図書館から借りてお持ちいただいて結構です。
9)セミナーの内容は、スケジュールに記載した内容から多少の変更があるかもしれません。ご了承ください。
10)参加者全員のエピソードに対して講師からフィードバックをすることができない可能性があります。ご承知ください。
下記必要事項にご記入のうえ、「申し込む」ボタンを押してください。