ダイバーシティは経営戦略であり、マネジメント戦略である。経営の品質向上のために、ダイバーシティこそ、重要な課題であり、取り組む必要がある。
という理解を深める研修。
ダイバーシティに取り組むことは、少なくとも以下のような経営上の合理的な理由があり、単に社会の流れや女性従業員が増えてきたという理由ではない。ダイバーシティを正しく理解できなければ、現代の経営を理解することはできない。マネジャー層に、経営の視点からダイバーシティの理解を促す。
上司と部下のコミュニケーションといった部分に限定せず、企業経営とマネジメントの中にダイバーシティをを位置づけ、組織長としての主要な役割としてダイバーシティの意味を理解する。
その上で、ダイバーシティに対応するマネジメントとは何かを、自らの職場に照らして考え、実行の準備をとする。
(1)ダイバーシティを女性の活用に留まらず、広く意味合いを捉え、経営との関係で理解する。
(2)論理思考のメソッドを使い、経営メカニズムの点からダイバーシティを理解する。
(3)レクチャー中心ではなく、課題を提示して、グループディスカッションを行い、自分たちの問題として考え、答えを見つける。誰かに教えてもらう姿勢を変える。
時間:1日研修(7時間)
対象:マネジャークラス
定員:25名程度
GD:グループディスカッション
●part1:ダイバーシティの風景
Lecture:ダイバーシティとはどのような状態を指すのか、事例を紹介しつつ、その事例から、どのようなこだいばとををダイバーシティと呼ぶか、抽出する。
事例1:google 事例2:デジタルネイティブ事例3:・・・・
GD:「ダイバーシティとはどのようなものか。何が組織における多様性なのか? 多様性のポイントをピックアップする」
●part2:ダイバーシティのメカニズム
Lecture:ダイバーシティをメカニズムで分析する。メカニズムとは、因果関係を使って、「多様性のある状態」が「経営に寄与する」つながりを理解すること。
GD:「ダイバーシティのメカニズムを、因果関係図を作りながら理解する」
a.知的生産性の向上 b.グローバル化する人材に対応する c.コストメリットなどの観点で、因果関係を分析し、ダイバーシティを理解する。
●part3:ダイバーシティFAQ
Lecture:ダイバーシティにたいする質問に的確に答える重要性
ダイバーシティに取り組みはじめると、必ず、さまざまな質問に出会う。代表的な質問を提示し、どのように応えればよいのか、「模範回答」を考える。
GD:「ダイバーシティにたいする質問に、どのように応えるか、回答を考える」 Q「やめたい人にはやめてもらい、若い人を採用したほうがいいのではないか?」 Q「休む人に対応するコストを負担するのは、経営上、メリットがあるのか? Q「・・・」
●part4:私の職場のダイバーシティ
Lecture:「ダイバーシティを実現のためにマネジメントを正常化する」
マネジメントを変える必要があるが、それは新たな課題ではなく、実はマネジメントの本来の姿に戻すだけ。変えることには抵抗が伴うが、機能すれば、部下、上司とも、メリットが大きい。
マネジメントのポイント (1)業務目標の達成はマネジメントの半分にすぎない。人材育成と最適配置が不可欠。 (2)ゆとりをつくる。すべての設計にはゆとりが組み込まれている。 (3)共有する。仕事を共有する、ねらいを共有する、違いを共有する。 (4)知恵を集める。手法に頼らず、最適解のために考え、行動する。
Workout:「アクションのための課題を抽出する」ワークシートを使って、実際に取り組むときに課題になることを抽出する。
GD:「アクションを考える」課題にたいするアクションの一例をグループでディスカッションする。
●まとめ