フューチャーセンターは未来志向の視点から現在の問題にアプローチしていく問題解決の枠組みの一つです。
フューチャーセンターは、実践段階やフォローアップを含む全プロセスを指しています。しかし、フューチャーセンターが日本で行われるようになってからの日も浅く、ワークショップ全体のデザインをどう構築するかといったことがあまり議論されていません。
特に、組織のビジョンをつくった後の行動変容や組織(個人)のアクションプラン立案、さらに実践段階でのフォローアップ等がなおざりにされてしまっている部分も見受けられます。
「フューチャーセンター」は、複雑な問題をスピーディに解決するために、多様な専門家やステークホルダーを集め、オープンに対話する場として北欧ではじまりました。日本では、企業や地域活性のオープン・イノベーションの場として、また未来に向けた市民参加の街づくりの場としての期待が集まっており、各地でセッションが盛んに行われるようになってきています。
2014年6月7日(土)開催予定のフューチャーセンターワークショップでは、フューチャーセンター・ディレクター&ファシリテーター養成コースを日本で切り開いてきたパイオニアの2人の講師が、初心者にはわかりにくいフューチャーセンターの定義、フューチャーセンターのルーツ、国内での事例、今後の可能性についての前提の知識をおさらいし、「日本の教育(企業の人材開発を含む)を今、根本から設計しなおしてみる」というテーマを設定し、実際にフューチャーセンターを体験していただきます。
昨年5月に行った第1回の内容をさらに洗練し、シンプルかつ効果的な内容構成に進化いたしました。
今の日本の教育(企業の人材開発を含む)においては、様々な教育機関、研修機関、個人で変化の兆しがあるものの、何をどうしたらよいか明確に見えてきていません。
個々の教育問題を分断して考え、犯人のモグラタタキをしていくのではなく、「日本の教育を今、根本から設計しなおす」という“そもそも”を参加者とともに自由に話し合うところからスタートします。そもそも日本人のメンタリティは、今どうなっているのか。これからどんな未来を築いていくことが大切であり、そのためにどうすれば国民の変革エネルギーが沸き起こるかというそもそも論を展開していきます。
そもそも論の展開には<(C)そもそも会議 >を元にしたカフェスタイルの対話の場『ワールド・カフェ』をご提供したいと思います。
さらには、ワールド・カフェの開催後、ホールシステムアプローチであるOST(オープンスペーステクノロジー)を用いた話し合いを行います。OSTでは、参加者の提案を主体にした自由な発想で本テーマに関連する課題や、探求すべきテーマ、解決策としての新しいアイデアを出して頂き、これからの日本のおける教育のあり方を探求、熟考していきます。
1日のワークショップとなりますが、興味ある方、一緒にフューチャーセンターの見識を体験しながら深めていきませんか?
※仮想的なテーマでフューチャーセンターの一部始終を一日で体験するコースです。ビジョンメイキングを越えたその先まで扱います。
◇フューチャーセンターの概要、起源、プロセス、適応分野、日本での今後の可能性について理解する
◇フューチャーセンター・セッションを実際に体験する
◇フューチャーセンター・セッションを成功させるための留意点を理解する。
9:30-10:00
1.フューチャーセンターとは?
1.1 そもそもフューチャーセンターとは何か
1.2 国内外でのフューチャーセンター事例紹介
10:10-12:50
2.フューチャーセンター体験ワークショップ
テーマ:日本の教育(企業の人材教育も含む)の再設計
2.1“そもそもカフェ”(ワールドカフェ)によるメンタルモデル抽出
13:50-16:50
2.2 OST(オープンスペーステクノロジー)による日本の教育の再設計案の創出
2.3 実行計画(アクションプラン)の立案
2.4 実践までのサポートとフォローアップ
17:00-17:30
補足講義
3.1 フューチャーセンター・ワークショップを成功させるための留意点
3.2 ホールシステムアプローチの解説
ワールド・カフェ、OST、AI、フューチャーサーチ
17:30-18:00
振り返りとチェックアウト
スウェーデンのレイフ・エドビンソン教授によって命名された、中長期的な課題の解決を目指し、幅広く課題に関係する人々が集まり、対話を通して解決していく創造的な場を示す。
欧州では、オランダの治水交通省のLEFや国税庁のシップヤード、カントリーハウス、デンマークのマインド・ラボなどがあり、日本では、富士ゼロックスや東京海上日動システムズのフューチャーセンターが民間セクターで立ち上がった。
日本における公的なフューチャーセンターセッションは、2011年1月に柏市で初めて行われた。
上記のフューチャーセンターのプロセスの中で、一つの単発のワークショップに焦点をあてたものをフューチャーセンター・セッション(フューチャーセッション)という。
フューチャーセンターは、フューチャーセッションの全体やフューチャーセッションを行う物理的な建物を意味する場合がある。
※4月25日(金)ごろに事前振込みのお願いのメールをいたします。
参加費 (※早割) 12,000円 (学生価格 5,000円)
参加費 18,000円
※3週間前までにお申し込みを頂き、2週間前までにお振り込みを頂ける方は早割価格で参加できます。
20名程度まで ※先着順
最低催行人員 8名
(申し込み者多数の場合は定員を増やす場合があります)
大橋会館@池尻大橋、東京
(参加申し込みを頂いた方に詳細をお知らせします)
株式会社HRT
http://www.infohrt.com/
■福島 毅
Link and Create 代表
株式会社HRTプロフェッショナルアソシエート
NOBフューチャーセンターディレクター
柏まちなかカレッジ副学長
<経歴>
1962年 神奈川県生まれ。北海道大学大学院理学研究科(地球物理学専攻)を修了。理学修士。メーカー勤務を経て千葉県の教員として勤務。
その後、独立してワークショップや研修を行うLink&Createを立ち上げる。柏市において、社会人教育の一環として「柏まちなかカレッジ」を立ち上げ、市民でつくる市民のための学びの場づくりも行っている。
さらに、ものごとの本質を様々な立場の人と対話していく「そもそも会議」の活動を2011年から、ものごとを俯瞰的にシステムとして全体を捉える「System thinkers cafe」の活動を2012年から始めている。
2013年に春より、学校教員向けの研修や学校改革プログラム、教員向けの動画セミナーを主催。柏のコワーキングスペース「NOB」にて、フューチャーセンターディレクター兼ファシリテーターも行っている。
◇柏市教育委員会「対話を中心とした授業づくり」「活用型学力育成講座」講師
教育共創研究所セミナー講師
著書に『イントラネット100のアイデア(正高社2000年)』
共著に『教科「情報」実習へのフライト(日本文教出版2001年)』
■大川恒
株式会社HRT代表取締役
http://www.infohrt.com/
日経ビジネススクール講師
http://www.nikkei-nbs.com/nbs/seminar/businessskill/
ワールド・カフェ・コミュニティ・ジャパン(WCJ)代表
https://sites.google.com/site/wholesyscafe/
1961年北海道生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。シカゴ大学ビジネススクール修了、経営学修士(MBA)。
国内独立系コンサルティングファーム、日系人材開発コンサルティングファームなどにおいて、企業理念の構築、人事制度設計、マネジメント改革、人材育成、新規事業の育成に関するコンサルティング業務、さらには、ビジョン構築、営業戦略、創造性開発、起業家精神(自立型人材)の育成、リーダーシップに関わるコミュニケーションスキル(ファシリテーション、チ-ムビルディングなど)の研修実施と研修テキスト開発など研修における経験を積む。
現在、ワークショップ、セミナーを組み込んだ以下のような共創型コンサルティングを展開している。
◇ダイアログ、ホールシステム・アプローチ(AI、OST、ワールド・カフェ、フューチャーサーチ)、システムシンキングを使った組織開発コンサルティング
◇学習する組織構築のための組織変革コンサルティング
『ワールド・カフェホスト養成セミナー』『OSTファシリテーター養成ワークショップ』『AI、フューチャーサーチによるビジョン策定ワークショップ』
共著に、 『ワールド・カフェをやろう』(日本経済新聞出版社2009年)『ホールシステムアプローチ』(日本経済新聞出版社2011年)『俊敏な組織を創る10のステップ』(ビジネス社2012年)などがある。
1.スタート時間に間に合うようにスケジュールの調整ができる。
<遅れる場合は、到着時刻をお知らせいただける>
2.キャンセルに至った場合は事前にお知らせ頂ける。
3.政治的、宗教的活動の場としての利用はご遠慮願います。
4.ファシリテーター(大川)の研究・研鑽のため、セミナーを録音することがございます。ご了承ください。録音されたものはファシリテーター(大川)のみが使用いたします。
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