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AI(アプリシエイティブ・インクワイアリ)

AIは、問題点や弱みなどのネガティブな側面に焦点をあてるのではなく、強みや価値などのポジティブな側面に焦点を当てることにより、未来の可能性を切り開いていこうとするプロセスです。

この手法は1980年に、米国オハイオ州で、大学院博士課程に在籍していた若きクーパーライダー青年が地元クリーブランド総合病院における実習で、病院が最も効果的に機能する要因を分析したところ、ポジティブな経験が大きな影響を及ぼしていることを発見し、学位論文として発表したことがAIの起源だとされています。

ポジティブな側面に注目するというAIの基本姿勢は、ホールシステム・アプローチの他の手法においても共通してみられる特徴となっています。


AI (アプリシエイティブ・インクワイアリ)のプロセス

AI の標準的なプロセスは次の通りです。この流れは、 Discovery 、 Dream 、 Design 、 Destiney の頭文字を取って「4Dサイクル」とも呼ばれています。


David Cooperrider, Diana Whitney, Jacqueline Stavros "Appreciative Inquiry Hand book"2000 より作成

(1)肯定的なテーマの選定

AIのプロセスは、検討するテーマ をを 肯定的な(ポジティブな)言葉で表現することから始めます。これは、ポジティブなテーマを設定することにより、人々がポジティブな未来を創造しようとして行動し始めるとの前提に立っているからです。この段階では、ネガティブな言葉で表現された課題をポジティブな表現に言い換えることが重要になります。

 

(2) Discovery (ポジティブ・コアを探す)

二人一組になってお互いの経験についてインタビューを行います。その際、過去における最高の経験とか、充実体験などポジティブな点に焦点をおいた問いかけをします。

次にインタビューで聞いたストーリーを数人のグループで紹介することを通じて、グループが持っている強みや大切にしている価値などを抽出します。そうして抽出された強みや価値は「ポジティブ・コア」として整理され共有されます。

 

(3) Dream (可能性を思い描く)

インタビューを通じて発見された強みや価値がさらに強化されたら、どのような未来が可能になるかを話し合い、参加者が望む理想的な未来の姿を思い描き、寸劇などの形で表現します。

 

(4) Design (実現方法を考える)

参加者が思い描く理想的な未来の状態を実現するために、何が求められているのかを話し合い、具体的なアクション項目を洗い出して、その実現に向けて共に検討するアクション・チームを編成します。

 

(5) Destiney (変革を持続させる)

AIのプロセスから生み出されたエネルギーを持続し、システムの中に組み込んでいくための日常的な活動が継続します。

 

※本頁は『ホールシステム・アプローチ』香取一昭、大川恒著(日本経済新聞出版社)を加筆修正して解説してあります。

 

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