HRTでは、組織変革のあり方について探求し実践してきました。そして「学習する組織」と「ホールシステム・アプローチ」という組織変革の考え方と一連のワークショップ手法に出会いました。ホールシステム・アプローチの様々な手法を紹介している「The Change Handbook」には60以上の手法が掲載されています。
バブル崩壊後、日本企業は欧米の経営を学び始めました。いわゆる、『でわ(は)のかみ経営』です。優れたものは海外にあるので、それを吸収するキャッチアップ型のパターンを一生懸命に繰り返してきました。ホールシステム・アプローチも同じで、米国で開発されたものを多くの人が日本で学んできました。
京都大学iPS細胞研究所所長・山中伸弥教授は、「目的を、ビジョンをはっきり持って、そのために一生懸命働く。どっちがかけてもだめだという」ことを、グラッドストーン研究所の当時所長だったロバート・メイリー博士から教わったと述べています。日本人は一生懸命働きますが、ビジョンや目的を忘れていることが多いようです。日本の企業、地域もビジョンが不明確であることはよく指摘されます。
上記のような背景で、どのくらい時間がかかるかわかりませんが、ビジョンを描くホールシステム・アプローチの開発に取り組むことにしました。
できるだけ多くの関係者が集まって自分たちの課題や目指したい未来などについて話し合う大規模な会話の手法の総称です。
ホールシステム・アプローチが目指しているのは、トップダウンによる意思決定でもなく、多数決による「民主的」意思決定でもありません。立場や見解が異なり相反する利害関係にある人々が、全員で納得できる合意に達するための話し合いの方法なのです。
目的を明確化し、ビジョンを構想する ホールシステムアプローチを開発する。
意味、共通善、美徳、美意識、こだわりなどからビジョンを描くアプローチをとるため、意味づくりイノベーション・ラボと連携して探求の活動を行う。
また、ビジョンを構想するホールシステムアプローチの開発に関心をもつ人たちと対話の場、ワークショップを開催し、開発の実現を目指す活動を継続的に行っていく。
HRT 代表 大川恒
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