2021年9月4日(土)開催 同セミナー(第1期) 参加者の声・感想 |
(Nさん) 私にとっては非常に有用で楽しいワークショップでした。心から感謝いたします。以下に気づき等をお知らせします。
1.理想の再認識と強化ができた
もともと理想らしきものは有していたので、今回のワークショップによって自分自身の理想に気がついたということはありません。ただ、自分自身の理想を改めて確認できたので、エネルギーを充填していただいた感があります。
2.理想についての理解が深まった
「目的は言語化できるが、理想は言語化できない」というのは目から鱗でした。自分自身のことについて内省しても「確かにそうだ」と感じました。
3.ふりかえりの重要性について再認識できた
私は、かねてから「ふりかえり」の重要性を主張し、自分自身でも実践してきました。私が、「ふりかえり」の理論的背景としていたのはコルブの「経験学習サイクル」ですが、このコルブの理論の基になったのがデューイであることが分かりました。「ふりかえり」について理解が深まりました。
4.20歳の時に観た「生きる」の意味がより深くなった。映画「生きる」は私が生きていく上での大きな指針となっています。主人公の理想と目的をしっかりと掴んだ時に、祝福としてハッピーバースデイが歌われます。今回のワークショップで、このハッピーバースデイは私の人生に対しても歌われたものであることに気づきました。20歳の誕生日という人生の節目に「生きる」に巡り合ったのは、偶然の積み重ねです。人知を越えた存在を強く感じることができました。
(Oさん)自分にとって何らかの意味をもつ体験を他の受講者にじっくりと聞いてもらい、さまざまな角度から深掘りや解釈を試みたことで、自分の人生、あるいは自分という存在に対する愛おしさが増した気がする。具体的なエピソードを掘り下げるときのコツや、解釈するときのコツは、それだけで十分セミナーのテーマになり得ると思った(NLPのメタモデルとの共通性も感じた)。同時に、他者の体験談にじっくりと耳を傾け、語り手に寄り添うような気持ちで対話をすることで、他者に対する慈しみの気持ちが湧いてきた。目指すところも、価値観も違うけれども、自分が自分の人生を大切に思うのと同じように、この人はこの人の人生を大切に思っているんだな、という思いが自然と湧いてきた。聞き手としても、語り手としても、非常に肯定的で前向きな気持ちになれるセッションだった。
(Hさん)谷川先生と大川さん、また語りを共有していただいた皆様に心から感謝しております。このワークショップを通して、デューイをちゃんと学んでみたいという気持ちになっています。
プラグマティスムはローティーなどが、より新しい視点で発展させていると聴いていますが、2回の勉強会を通して、「デューイそのものを識ること」に興味を持ちました。
P227の「消費の時代にあって、すべてが純粋に差異の問題に回収される」…は今の日本の資本主義の中でも変わらない構造だと思います。
私自身は、いかなる時代であっても、消費し尽せない生の「理想」のようなもの、差異化できない何かを見いだしたいと感じました。ご著書のP232にはかみしめて、時間をかけて理解していきたい言葉がありました。
「デューイが語ろうとしているのは、『信仰』や『宗教的態度』が存在するとすれば、それは、何かの実在を信じることではなく、とにかくただ単に理想的目的の『力』に自らの行為と選択の主導権を委ね、別の何かに委ねないということである。」また、「理想」は「方向づける力」のことを指していると。この「方向づける力」について、先生は「言葉にしづらい」とおっしゃっていました。
早計に言語化に飛びつかず、自分なりに「経験」をたどり、「理想」への方向感覚をつかんでいきたいと思っています。このたびは誠にありがとうございました。
(Mさん)普段、味わえない非日常を哲学を通して体験する事が出来ました。これまで素通りしていた自分自身の記憶や経験を参加者と一緒に紐解くことで、忘れていた方向感覚に気づき、理想(ヴィジョン)に向けて歩むきっかけとなる時間になりました。
(Tさん)「解釈は『柔らかく握ること』」「変化を受け入れる『柔らかさ』をもつ」というというフレーズが心に残りました。「柔らかさ」とは何か,具体的にどのようなことなのか,をさらに考えるために,『信仰と想像力の哲学』を噛みしめながら読み続けます。谷川先生,貴重なご示唆をありがとうございました。
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